科学的っぽい話し・・・ソイル

今や水草水槽には底床材としてソイルを使うことが一般的になってるけど、20年ほど前はそんなん無かったん



なのでいわゆる砂利(粒の小さな石粒)を使ってたんやけど



これにバクテリアを定着させるんはなかなか難しかったん



でも僕のストック水槽は「大磯砂」というものを使って25年以上経つの


こうなると底床が完全に出来上がっていて


底の嫌気域では脱窒(硝酸から窒素に変化させる)まで行われてるから



全く掃除の必要が無いの(触るとむしろバランスが崩れる)



水換えなんかも全然しないのよ



それでも水草は丈夫に育つし、魚も順調に飼えてるん(15年以上累代飼育してるエンドラーズが入ってる)



まぁこんな「黄金の砂」はめったにないから一般的な「ソイル」の話でも・・・






ソイルって簡単に言えば「土を焼き固めたもの」なんよ



土を焼かずにそのまま入れると当然泥状になるよね、泥は通水性も見込めないから一般的な水草が育たないの



そこで土を焼き固めて粒状にしたのが「ソイル」



土は砂や微小な石に植物なんかが腐敗分解された「腐植質」が混ざって出来たものやから


それ自体に豊富な有機物が含まれているの


そして焼き固める事によって「団粒構造」というものになるん


団粒構造となっている土は、通気性・通水性に優れていて


酸素を奥まで供給することができるので、土壌微生物・菌類などが活発に活動することが出来るん


もちろん植物の根もよく活動できるわけなんよ



また団粒構造がなければ溶出してしまいやすい様々な肥料分をよく吸着・保持してくれるん、これを「保肥力」と言ってるんよ




ソイルはこういう団粒構造を人工的に作り上げたものやから



水草がとっても良く育つのは当たり前やね。



で、団粒構造の凄いところは陽イオンを交換する能力なんよ




陽イオン交換っていうのは、陽イオンがやってくると元々引きつけていた陽イオンをある程度出して、新たにやってきたものを吸着することなんよ


水中の硬度を上げる物質(カルシウム(Ca2+)、マグネシウム(Mg2+))なんかを吸着することで、硬度を下げ、pHを下げてくれるの(弱酸性を維持)



なので植物に必要なアンモニウム(NH4+)や微量成分も集めて保持してくれるんよ



この保肥力と陽イオン交換がソイルの最大の特徴なんよ



ソイルは「栄養系」と「吸着系」に便宜上分けられているけど、どちらもこの二つの能力を持ち合わせているん



焼き固める原料の土によって違うだけなんよ




またソイルはバクテリアの住処としてもとっても優れているので



優秀な生物濾過ろ材ともいえるんよ



よく「ソイルの寿命」って聞くけど、それはこの団粒構造が潰れた時なんよね



陽イオン交換能力が落ちてアンモニウムなんかを放出すること(いわゆるソイルのブレーク現象)を言うって誤解されているけど


水草がいっぱい根っこを這ってたら常に消費するのでそれは起こりにくいのよ



ソイルの吸着能力を利用して水質の軟水化を図ってるエビ水槽(水草なし)なんかは起こって当然やけどね



ソイルは上手に使うと何年も使えるんよ



なので「一年経ったからリセット」って、せっかく落ち着きだしたバクテリアの生態系や経年の自然っぽさが出たレイアウトを崩すのは本当に勿体ないと思う



飽きたならレイアウト変更にとどめるべきやね





長くなったのでこの辺でおしまい





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コメント
No title
この前聞いてちんぷんかんぷんだった陽イオン交換原理のことがよく分かりました。ありがとうございます。ソイルって上手に使えば何年ももつんですね。私の麦飯石パワーソイルの寿命は半年と袋に書いてあったんですけど、これも大丈夫なんでしょうか。半年で交換しなければならないなら、レイアウトの見頃はほんの少しの間ということになるので、もったいないなぁと思っていたんですが。できたら一年は同じレイアウトを楽しみたいんですよね。
2017/09/06(水) 08:49 | URL | さんずい #-[ 編集]
Re: No title
> さんずいさん


> この前聞いてちんぷんかんぷんだった陽イオン交換原理のことがよく分かりました。ありがとうございます。ソイルって上手に使えば何年ももつんですね。私の麦飯石パワーソイルの寿命は半年と袋に書いてあったんですけど、これも大丈夫なんでしょうか。半年で交換しなければならないなら、レイアウトの見頃はほんの少しの間ということになるので、もったいないなぁと思っていたんですが。できたら一年は同じレイアウトを楽しみたいんですよね。


麦飯石パワーソイルって使ったことが無いけど、多分メーカーの言ってる交換時期はソイルの持つ肥料分の枯渇の事だと思います。
水草の消費や水替えによって肥料分が無くなるのはどのソイルも同じことで、半年で交換って書いてあったんなら半年になる前あたりから、肥料を入れていけばいいのではないでしょうか?
水槽にバクテリアが充分定着して安定するのには半年ではやや短い気がします。
それなのに交換って・・・
リングろ材だってセラミックならもう20年以上使い続けているけど、何ら不具合は無いですよ。
メーカーの売り込み戦術ですかね。。。
2017/09/06(水) 11:17 | URL | YOSSY #-[ 編集]
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